目的や用途でテープを選びましょう
具体的なテーピングを説明する前に、まず正しいテーピング材について。目的や用途によってテープ材を選ばなければ効果は得られません。
テープには5種類あり、ホワイトテープ=綿製・伸縮性なし・固定性あり・関節の固定などに使用。エラスティックテープ=ハード/伸縮性あり・固定性弱、ソフト/伸縮性あり・固定性はハードより弱。ともに可動域の大きい部位に使用します。
筋肉サポートテープ=筋肉や腱の走行にそって貼る、アンダーラップ=テープの下に巻いて皮膚を保護。患部を保護するパッドも必要となる場合が多い材料です。
前述した「ACL損傷」には、膝関節を安定させるためにホワイトテープを用いてXサポートを施します。
テーピングの方法は、
1:膝窩部(膝小僧の上)にパッドを当て、ハムストリングの腱を保護する。
2:太腿から下腿まで均等間隔でアンダーラップを巻く。
3:脛骨粗面(膝小僧の下)でホワイトテープが交差するようにXサポートテーピングし、テープの端は太腿の股関節近くまで引っぱり上げて留める(下腿の前方への引き出しを制限するため脛骨を押しこむことが目的)。
4:エラスティックテープを内側から外側に向かって下腿から太腿へ巻いていき、逆方向にも巻いて、スパイラルサポートを施す。