膝(ひざ)のテーピング 貼り方 巻き方

代表的な膝の傷害と対処法を概説します

 

一般的にもっとも頻繁に起こる膝の損傷ケースと、必要なテーピングを簡単にまとめてみましょう。より具体的な方法については後述します。

 

「ACL(前十字靱帯)損傷」症状は膝関節前方の不安定性です。屈伸展動作のさいに脛骨が大腿骨に対して軽く脱臼して、膝の力が抜ける“膝崩れ”が起きます。対処法は筋力トレーニングと併せて、膝関節の過伸展と回旋の制限するためのスパイラルサポートテーピング&下腿の前方動揺性を制限するためのXサポートテーピング。

 

「ジャンパー膝(膝蓋靱帯炎)」膝蓋骨と膝蓋靱帯周囲の運動痛と圧痛が生じます。テーピングとサポーターを併用すると、治癒に効果的です。

 

「膝蓋骨脱臼」大腿骨と膝蓋骨の関節面が安定していない場合、大腿四頭筋の収縮をきっかけとして膝蓋骨が引っぱられて発生します。損傷を受けたさいに膝関節の自動・他動伸展によって自然に整復することが多く脱臼の自覚がないケースもありますが、多くのスポーツ選手たちは脱臼予防として専用サポーターやテーピングを使用します。

 

そのほか「MCL(内側副靱帯)損傷」、「PCL(後十字靱帯)損傷」も多く、いずれも症状は膝関節の不安定性。治療法は筋力トレーニングと適切なテーピングによるものとなります。